TRIP BASE STYLE

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BASE 07

神秘的な空間で
自分と向き合いたい
ときの居場所。

栃木県宇都宮市

栃木・宇都宮で自分らしくいられるパワーを得る旅。

仕事やプライベートで人生のターニングポイントを迎える友人が増えてきたこの頃。私も自分のこれからについて考えたいと思いつつ時間がとれずにいたところ、気心知れた友人から連絡が。

「この大谷石地下採掘場ってとこ、気になる ! 」写真を見てみると、なんとも神秘的。こんな空間でじっくり自分と向きあって、それぞれの人生について互いにゆっくり話すのもいいかも…と、1泊2日の旅をすることに。

神秘的な採掘場の空間で
パワーチャージ

栃木県宇都宮市にある、巨大な採石場の跡地に建つ歴史博物館「大谷資料館」は、都内から車で約2時間とドライブにはちょうどいい。地下30m、広さは2万平方メートルもあるという大谷石地下採掘場跡は、大正8年から昭和61年まで約70年、外壁や土倉などの建材となる「大谷石」を採掘していた場所だ。
受付から階段を下って、異世界の地下採石場跡へ。ここは日本有数の地下空間なんだとか。
よく見ると、ライトに照らされた壁がキラキラしている。
地下へと続く階段を降りていくと、だんだんと肌寒さを感じる。冬は2度、夏でも13度〜14度とかなり涼しいという。歴史ある神秘的な世界に足を踏み入れた私は、その瞬間からいつもとは違う不思議な感覚になった。
途中、地上の光が差し込む場所がありとてもきれいだった。大谷石は火に強いためピザ窯にも使われていると聞いて、これから観察してみようという気持ちに。
巨大な地下空間の壁をじっと見つめていると、資料館スタッフの小野さんが「キラキラしているのは、石に含まれている塩分なんです。乾燥している時期にしか噴出しないので、12月頃から4月くらいまでしか見られないんですよ」と教えてくれた。1500年前、ここは海底だったという話も聞いて、なんだかここにいるのが不思議な気持ちになった。

「大谷石は遠赤外線を放出しているので、癒しの効果があるとも言われているんです」と小野さん。この空間に足を踏み入れた瞬間に感じたいつもと違う不思議な感覚は、大谷石からのパワーなのかもしれない。

自然光が地下に差し込む様子は幻想的で、時間を忘れて2人で見入ってしまった。全身で大谷石のパワーを感じ、ここ最近感じていたモヤモヤもなんだかスッと落ち着いてきて、心もからだも軽くなった気がした。
カフェではジェラートを注文。そびえ立つ大迫力の大谷石を眺めて、しずかな時間の流れを感じた。
地上に戻ったあとは、資料館の隣にあるカフェ&ショップ「ROCKSIDE MARKET」へ立ち寄ってみた。そこでは、大谷石を使ったインテリアや雑貨を発見。家でもパワーをもらえるかもと、私はコースターを購入することに。

「なんか、自分に向き合う時間になったかも」と友人に言うと、「こういう時間、大事だね」と返事が。ふたりとも全身でたっぷりとエネルギーをチャージできたみたい。
訪れたときには、大谷石の周りには桜が。大谷石を背景に、ヒラヒラ散る花びらにも心が洗われる。

エネルギッシュなストリートで見つめる
“自分の生き方”

「1988 CAFÉ SHOZO」を筆頭に、アパレルショップやヴィーガンレストラン、ヴィンテージ家具や雑貨を取り扱うショップが黒磯ストリートに並んでいる。
次に向かったのは、那須塩原市にある黒磯ストリート。以前知り合いにおすすめしてもらった「1988 CAFÉ SHOZO」がずっと気になっていたので、訪れてみることに。

早速お目当てのカフェへ入ると、なんとオーナーである菊地省三さんの姿が。
「省三さんに会えたらいいなって思ってたんです」と声をかけると、「どこから来たの?地元は?」と話をしてくれた。
黒磯が地元である省三さんは若い頃、「ここには何もない」と思い、地元を離れて旅をしたんだそう。たくさんの街に出会いながら、無意識に故郷と比べていくなかで「地元にも良いものがあるんじゃないか」と気づき、黒磯に戻ってカフェをオープンしたという。

「オープン当初、2階の窓からスタッフと一緒にこの通りを見渡して、『だんだんここに店が並んで、訪れる人が増えていったらおもしろいね』って話してたんだけど、30年経ったらそうなってきたんだよね」。
“旅人が訪れる街にしたい”という想いがあった省三さんは、通り(ストリート)をつくるために道路を挟んで次々にお店をオープン。今では地元出身の方や省三さんのもとで働いていたスタッフが独立して開業したりと、多くの人が訪れる人気のストリートに。

「黒磯のことをふと思い出したときに、元気になったり、良い街だったなと思ってもらいたい。そこから自分のいる街や地元も良くしていきたいなと思えるようなエネルギーをこれからもつくっていきたいんだ」。
2階のカフェスペースでこだわりのコーヒーとケーキを満喫。どこか懐かしい空間で、あたたかな気持ちになっていく。
帰り道は少し遠回りしてホテルへ。「栗谷沢ダム」には釣り人がたくさんいた。
省三さんに感化され、私のやりたいことは…と想像すると、思わずワクワク、前向きな気持ちになってくる。

カフェスペースでゆっくりと過ごしたあとは、省三さんにおすすめしてもらった他のお店を覗き、お店の方との会話やショッピングを存分に楽しんだ。
今回泊まったのは、フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木宇都宮。スタッフさんに明日の朝ご飯のおすすめを聞くと、栃木の食材をふんだんに使った、地元民行きつけのパン屋さんを教えてくれた。
チェックインした後は、隣の道の駅を散歩したり、部屋でごろごろしたり。「だれかにパワーを与えられるような人生って素敵だなぁ」「それがいろんな人や地域に広がっていくってすごいことだよね」と、今日の話の余韻に浸り始めると、話したいことがどんどん湧いてきて夢中になり、遅い時間に…。旅先の女子トークは無限だ。
次の日の朝は、昨日よりもなんだかすっきり。きっと大谷石のパワーと黒磯ストリートで元気をもらって、心ゆくまで自分の話をできたからかな。また自分と向き合いたくなったときは、この場所を訪れてパワーチャージしよう。

旅のスナップ

今回のスポット紹介

大谷資料館

栃木県宇都宮市大谷町909
028-652-1232

ROCKSIDE MARKET

栃木県宇都宮市大谷町909
028-688-8604

1988 CAFÉ SHOZO

栃木県那須塩原市高砂町6-6
0287-63-9833

栃木宇都宮

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フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木宇都宮

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ここがオススメ

  • 豊かな里山の風景が広がり、温泉施設のある「道の駅 うつのみや ろまんちっく村」に隣接
  • 大谷石採掘場跡やご当地グルメの餃子など、宇都宮観光を存分に楽しむことができる立地
  • ロビーラウンジには、お飲み物やトースター、電子レンジなども完備
  • 大人の方1名様につき、小学生以下のお子様1名様の無料添い寝が可能
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