ディープな温泉とサウナを巡る、鹿児島垂水の旅。
ここ最近、リフレッシュがてら通っている温泉とサウナ。自宅の近所の銭湯も気に入っているが、新たな居場所を開拓したいと思っていたところに「鹿児島にディープな温泉とサウナがある」とネットで発見 ! 次の休暇は新たな場所で“ととのってみよう”と、鹿児島へ行くことを決めた。
海辺に佇む黄金色の温泉
鹿児島空港から車で向かったのは、鹿児島県垂水市。あたたかい気候と太陽に照らされ、青い海と緑で生い茂った山が南国気分を加速させる。
心地よい風を感じながら海沿いを走り続け、目的地の「テイエム牧場温泉」に到着。その名の通り以前は近くに牧場があり、馬主であるオーナーがポンプで牧場まで温泉を汲み上げ、繁殖牝馬と仔馬にお湯をかけ、癒していたという。
初めて訪れる場所に胸を躍らせながら足を踏み入れると、受付の山元さんが「どこから来たの?」と気さくに話しかけてくれた。
心地よい風を感じながら海沿いを走り続け、目的地の「テイエム牧場温泉」に到着。その名の通り以前は近くに牧場があり、馬主であるオーナーがポンプで牧場まで温泉を汲み上げ、繁殖牝馬と仔馬にお湯をかけ、癒していたという。
初めて訪れる場所に胸を躍らせながら足を踏み入れると、受付の山元さんが「どこから来たの?」と気さくに話しかけてくれた。
温泉は深さ1,300mから自噴しており、湧出しているところは47度ほどあるが、お風呂に流れてくる間に大体37〜38度になるそう。「うちはぬるま湯だから、2時間くらい浸かっている人もいるんです。長く浸かっていられるから、身体のコリもほぐれるしストレス解消にもいいですよ。なにより海を眺めながら入れるのが自慢です。天気が良くて風がない穏やかな日は、イルカも遊びに来るんですよ」。
山元さんの話でさらに気持ちが高まったところで、いざ温泉へ。
山元さんの話でさらに気持ちが高まったところで、いざ温泉へ。
窓から見える広大な錦江湾(きんこうわん)を眺め、穏やかな風が心地よい。熱すぎない温度は、長湯にぴったりだ。なめらかな肌触りのお湯にゆっくり浸かりながら、疲れた心身を存分に癒した。
16時〜17時頃であれば、夕日が沈むまでの様子を温泉に浸かりながら眺めることができるという。次は夕暮れどきを狙って来よう。
温泉に浸かりお腹も空いたところで、ホテルの予約時にスタッフさんからおすすめしてもらった鹿屋市の「みなと食堂」へ。
16時〜17時頃であれば、夕日が沈むまでの様子を温泉に浸かりながら眺めることができるという。次は夕暮れどきを狙って来よう。
温泉に浸かりお腹も空いたところで、ホテルの予約時にスタッフさんからおすすめしてもらった鹿屋市の「みなと食堂」へ。
新鮮なカンパチを余すことなく堪能。
創業から変わらない故郷の味。
みなと食堂は、早朝に養殖場から水揚げして、その日に捌いた新鮮なカンパチが食べられる鹿屋市漁協直営の食堂。店を訪れると地域の人々がひっきりなしに出入りしており、その人気ぶりが伺える。
お腹が空いていたので、おすすめしてもらった『かんぱち漬け丼』の定食に加え、『かんぱち造り』も注文。
お腹が空いていたので、おすすめしてもらった『かんぱち漬け丼』の定食に加え、『かんぱち造り』も注文。
定食を運んできてくれた料理長の堂園さんによると、カンパチの刺身がコリコリとした食感なのは、新鮮である証。「刺身はその日に締めた新鮮なものを、漬け丼には創業からの料理長秘伝のタレに1日漬け込んだカンパチを提供しています」。九州特有の甘みのある醤油をベースにした秘伝のタレは、脂がのったカンパチと相性抜群だ。
「実は創業当時から、ずっと味付けを変えないようにしているんです。『一旦この場所を離れるけど帰ってきたらまた食べよう』『やっぱりこの味だよね』と思ってもらいたい。そういう想いから、創業からの味を守り続けています」。堂園さんの話を聞きながら、「自分もまたここに帰ってきたいです ! 」と思わず伝えていた。
「実は創業当時から、ずっと味付けを変えないようにしているんです。『一旦この場所を離れるけど帰ってきたらまた食べよう』『やっぱりこの味だよね』と思ってもらいたい。そういう想いから、創業からの味を守り続けています」。堂園さんの話を聞きながら、「自分もまたここに帰ってきたいです ! 」と思わず伝えていた。
満腹でみなと食堂をあとにし、散歩がてら桜島までドライブに。たまたま見つけた「桜島溶岩なぎさ公園」で、鹿児島市内や桜島の山頂を眺めながらのんびり。
自然あふれる景色のなか、人懐っこい猫と遊んだり、足湯に浸かったりと、ひとりの時間を満喫した。
自然あふれる景色のなか、人懐っこい猫と遊んだり、足湯に浸かったりと、ひとりの時間を満喫した。
地元コミュニティに溶け込んだ気分に。
ローカルサウナで“ととのう”。
今日の締めとして向かったのは、サウナが併設されている「テイエム温泉センター」。テイエム温泉牧場と同じオーナーが経営している、これまた地元の人々に愛されている温泉だ。
受付で声をかけてくれた管理人の白窪さんによると、なかでもサウナがとても人気なのだとか。「サウナが好きな常連さんの中には、水風呂と交互に2時間も入っていらっしゃる方もいるんですよ」。
受付で声をかけてくれた管理人の白窪さんによると、なかでもサウナがとても人気なのだとか。「サウナが好きな常連さんの中には、水風呂と交互に2時間も入っていらっしゃる方もいるんですよ」。
テイエム牧場温泉とは違い、テイエム温泉センターのお湯は無臭・無色透明。41度のちょうど良いお風呂、42〜43度の熱いお風呂に電気風呂、そしてサウナと水風呂があり、バリエーションも豊富。熱いお風呂で体をあたためたあとは、楽しみにしていたサウナへ。
ヒノキ製のサウナはさわやかな香りが漂い、まるで森の中にいるような気分に。90度の室内で、じわじわと体の芯から温まり汗が出てくる。目安にしていた12分が経ったところで、次は水風呂へ。頭上から水が出続けているため、滝行のように頭からも水を浴びる。これがまた気持ちいい !
ヒノキ製のサウナはさわやかな香りが漂い、まるで森の中にいるような気分に。90度の室内で、じわじわと体の芯から温まり汗が出てくる。目安にしていた12分が経ったところで、次は水風呂へ。頭上から水が出続けているため、滝行のように頭からも水を浴びる。これがまた気持ちいい !
温泉でたっぷりと時間を過ごし、しっかりと整ったので、ホテルに帰ったらすぐに熟睡してしまった。
温泉のおかげか目覚めも良く、体も軽い。ホテルのテラスから桜島が見えると聞いていたので、今朝はここで朝食を。そびえ立つ桜島、ビーチに打ち寄せる波の音、南国を感じる海風、自然がつくりあげる穏やかな空間に心癒される。
温泉とサウナを目指してこの地を訪れたが、垂水のまち全体がつくり出す空気が、何より自分を“ととのえて”くれていたのかもしれない。気がつけば次に訪れるときのプランを考えていた。今度は夕暮れの垂水を堪能するつもりだ。
温泉とサウナを目指してこの地を訪れたが、垂水のまち全体がつくり出す空気が、何より自分を“ととのえて”くれていたのかもしれない。気がつけば次に訪れるときのプランを考えていた。今度は夕暮れの垂水を堪能するつもりだ。