北海道・長沼で感じる
大地の恵み。
いつもは近場に出かけることが多い私と彼。「たまには遠くに行ってゆっくり過ごすのもいいよね」と、北海道に行くことに。調べていると新千歳空港から30分ほどのところに、素敵な景色を独り占めしながらお酒を楽しめるテラスを発見。「ここ行きたい ! 」と盛り上がり、そのまま飛行機を予約してしまった。
丘の上の蒸溜所で、
大自然が生んだワインを楽しむ。
車を走らせ向かったのは、北海道・長沼町にある「馬追(マオイ)蒸溜所」。ワインの醸造だけでなく、ブランデーやウイスキーの蒸溜も一緒に行っている、世界的にみても珍しい場所のようだ。写真を見て心奪われた、北海道の自然を一望できるあの景色に早く会いたい…と逸る気持ちをおさえながら、まずは蒸溜所でワインを調達することに。
ここならではのワインが飲みたいです、と聞くと、ヒマラヤ山脈に自生するヤマブドウを起源とした改良品種「ヒマラヤ」と希少品種「岩松」のワインをつくっているのは、世界でも馬追蒸溜所だけなのだとか。
「ヤマブドウを使用した赤ワインは、一般的な赤ワインに比べて酸味や渋みが強いので、ジンギスカンやジビエなどの北海道の料理と相性が良いんですよ」ワインやブランデーの原料も、多くは隣町など近い場所から仕入れることにこだわり、地産を大事にしているそう。
「ヤマブドウを使用した赤ワインは、一般的な赤ワインに比べて酸味や渋みが強いので、ジンギスカンやジビエなどの北海道の料理と相性が良いんですよ」ワインやブランデーの原料も、多くは隣町など近い場所から仕入れることにこだわり、地産を大事にしているそう。
ワインを購入したら、事前に「MAOI SALUD」のサイトから予約をしていた裏山のテラスへ。山を登り、息を切らしながらもテラスへ到着すると、青々とした草木の先に広がる田園、そして青空、どこまでも続くような北海道の広大な景色に大感動 !
このテラスでは、友達やカップル、家族でお酒を飲みながら至福の時間を過ごす人はもちろん、ひとりで読書を楽しむ人もいるのだとか。私たちも「この景色を独り占めできるなんて贅沢だね…」と、大自然の澄んだ空気とともに、二人だけの時間を満喫した。
このテラスでは、友達やカップル、家族でお酒を飲みながら至福の時間を過ごす人はもちろん、ひとりで読書を楽しむ人もいるのだとか。私たちも「この景色を独り占めできるなんて贅沢だね…」と、大自然の澄んだ空気とともに、二人だけの時間を満喫した。
道の駅で、
長沼を味わい尽くす。
気づけばランチの時間となり、ホテルの隣にある道の駅にあった「ピッツェリア トニーノ 北海道 長沼」へ。
「生地には北海道産の小麦、トッピングの野菜も地元のものを使っているんです」と店員さん。普段では食べられない、北海道の大地の恵みいっぱいのピザに大満足。
「生地には北海道産の小麦、トッピングの野菜も地元のものを使っているんです」と店員さん。普段では食べられない、北海道の大地の恵みいっぱいのピザに大満足。
その後は、夜二人で飲む用に買ったワインのおつまみを探しに道の駅の売店へ。地元の食材を使った食品や新鮮な農産品たちに目移りしながらも、長沼町の名物「源泉豆腐」の『源泉手揚』に、チーズのような食感の塩豆腐、ハラペーニョの醤油漬けを購入。
季節問わず食べたくなる
絶品ソフトクリーム。
「甘いものが食べたいね」という話になり周辺を検索してみると、“あいチュらんど”というユニークな名前のソフトクリーム屋さんを発見 !
お店に着くと次々と車が駐車場に入ってきて、ソフトクリームを片手に車内に戻る人の姿が。どれにしようか悩みながらも、彼はシンプルに『バニラソフトクリーム』、私はちょっと欲張って『生いちごクレープ』にソフトクリームをトッピング。
オーナーの幡谷さんに気になる店名の由来を聞いてみると、「はじめは『アイスランド』のような名前が案として出ていて。その話のなかでポッと“あいちゅ”って出てきたんですよね。それで可愛いねってなって『あいチュらんど』になりました」と教えてくれた。
ソフトクリーム好きな幡谷さんが「いつでも気楽においしいソフトクリームが食べられる場所」としてオープンして今年で28年目。年中無休で最大21時まで営業しているため、夜は温泉帰りのお客さんが多いんだとか。
ソフトクリーム好きな幡谷さんが「いつでも気楽においしいソフトクリームが食べられる場所」としてオープンして今年で28年目。年中無休で最大21時まで営業しているため、夜は温泉帰りのお客さんが多いんだとか。
常連さんも多いあいチュらんどでは、「あのメニューを復刻して欲しい」という声はもちろん、「これとこれをくっつけて…」などカップアイスやパフェのカスタマイズを考えてくれるお客様もいるのだそう。「私達には思いつかないような組み合わせを、お客様は考えてくださいますね。楽しいですよ」と嬉しそうに話す姿は、地域に愛される店主そのものだった。
ホテルに戻り、部屋の窓から夕暮れの空を眺めてのんびり過ごしたあとは、ロビーラウンジでオレンジワインとおつまみで乾杯。ホテルでしっぽり飲むのも楽しいね、と言いながら、今日の旅のカメラロールを眺める。「季節によって、いろんな表情が見れそうな場所だよね」と私が言うと、彼も私と同じことを考えていたみたい。
また一緒に長沼に来て、素敵な景色を見ながら乾杯したい――。次は夏がいいかな。